「松樹千年翠（しょうじゅせんねんのみどり）」
美しい彩鮮やかな花のように目立ちはしないが、翠を維持している。
高校野球、素晴らしいファインプレーに感動しますね。難しい打球を取ってアウトにした。これぞファインプレー、凄いですね。このような凄いプレーばかりがファインプレーではありません。本当のファインプレーは判断が含まれているプレーのことです。ランナー一塁で内野ゴロ、ダブルプレーが取れるかどうかのきわどいプレー。ダブルプレーが無理なとき、ランナーを一塁で残すか二塁で残すか、一塁で残す方がベターです。このような的確な判断こそがファインプレーなのです。凄いファインプレーはそれはそれで貴重ですが一試合の中ではそう多くはありません。それよりも２７個のアウトをどのようにして取るかです。それには目立たないプレーの積み重ねです、そして的確な判断を必要とします。通常のいつもの日常の中で、ついつい華やかなものに眼がいってしまいがちですが、本質的な変わらない価値を見失っていないか心にとめる必要性があります。目立つものだけに捉われず確かで大事な存在を忘れてはいけないのです。確かで大事な存在とは、誰も自分の心の中にある価値で、目立たない存在であります。そして、さらに大事なのは、その価値を入れる器の存在です。
